第17章 夢と嘘 ✿
やっ
やってしまった····!
今からでも遅くない。
「ごめんなさい!、でも理由を聞かないとその腕を離す事は···!?」
ざばっ
ぎゅ···
「彩華なのか!?」
「え"!?··えと··」
ふよふよ
「彩華くんだけど違う彩華くんだよロナルドくん」
「なっ!··だってこんなにも似ていて···っ」
「私は確かに彩華ですけど、違う世界の彩華です。ロナルドさんが見ていた彩華さんとは違うんです」
「それでもいい、会えてよかった···」
「ロナルドくん、一度上がろうか」
「そうだな··」
「ロナルドさん」
「なんだ··?」
「何故、貴方の心臓は··」
ふっ
「聞こえない··?」
目を覚ますと見慣れた天井
隣に目線を動かすと私を抱きしめたまま寝てる
「ロナルド、さん···!」
思わず心臓に耳を当てる
とくっ
とくっ··
ほっ
(よかった、生きてる音が···)
ばぐん
ばぐん
(··する?··いや、しすぎ!)
そろーー···
「····oh......」
「何急に甘えてるんだよ···//まぁ、昨日の夜もふぐも「言わんでええ!///」