第12章 だぬん ◆
「守るのは駄目でしたか?」
「私は人間達から畏怖られる為に生まれた吸血鬼なのよ、それを弱い貴女が··ふふっ」
「···私は··」
「言ってみなさい」
ぐっ
「吸血鬼だろうと人間だろうと誰かが傷つき··泣いて··壊れるのは嫌いなんです。だから私はアラネアさんを守ったんです!あっ勿論、吸血鬼が人間を傷つけたら逆なパターンもしますが···」
「ほんと··彩華っておかしいわね」
だから好きなのよ。
悪い人間と悪い吸血鬼の区別をはっきり決めて戦う貴女
✿✿✿
わらわら
「····相変わらずうるさく動くわね」
(ハムカツは今日も夜のヨコハマに出向いてる)
私もあの時初めて外出たのよね。
初めてヨコハマの変態さを知ったけど