第11章 すらんすらん ◆
私の研究だと言う理由で今まで何回人間が私を調べに麻酔銃を持参してきたか分からないわ。
だから私は殺したのよ。
あぁ
あの人間も私を···
ばこっ!ズダァン!
「ぐわっ!」
「!?」
鈍い音と誰かが倒れる音がした
「さっきから聞いていれば····アラネアさんは危険だからはやく研究しろだの··ぐちゃぐちゃにしろだの好き勝手言いたい放題言いやがって···」
(何あの人間!··気配が重い····)
「なっ何を···!お前何者だよ!俺達を守るための吸対じゃないのか!!」
ぐいっ
「確かに私は吸対だよ。····でもこれだけは聞いておけ···二度とその汚い口からロナルドさんやアラネアさんを侮辱したら···殺す」
ぐっ
ずだん!
「ぐっ」
すたすた
「先程の件は廃棄にしますので。アラネアさんは危険ではない、あの人は」
ぐぐっ···
だっ!
「貴様に何がわかる!!」
(あの人間白衣から銃出した、危ない!)