第11章 すらんすらん ◆
「何も自分を出せる✿が出来た事はいい事だぞ!」
「私には✿はいらないわよ、この先もずっとね」
「同胞よ、何故そこまでひとりを好む。確かにお前は危険が高い吸血鬼だが··ここに来てから表情も柔らかくなっ···」
「私には気を許したのは"吸血鬼"だけよ」
「同胞···(昔は知らないが··やはり同胞を理解出来るのは彩華さんだけだ)」
✿✿✿
「えっ?」
ペラッ
「貴様にしか出来ない役目だからな··危険な吸血鬼と共にしてるお前」
「···ロナルドさんは確かに危険ですが。そんな理由で私をアラネアさんの研究材料に使わないでください」
「それを研究者の俺に言えば材料から外されると?」
「貴方はお偉いさんじゃない。あの人は自分が良ければ適当な考えを持つ人よ」
(気配がしたから、まさかと思ったら人間が来てるし···結局私の材料に使われるのよね)