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Bitter Sweet【DEATHNOTE】【L】

第13章 ワイミーズハウス




ニアside








ある日、一人の日本人の女性がワイミーズハウスに連れてこられた。

ロジャーが私に「Lから、暫く彼女を頼むとの事だ」と伝えた。

「彼女はLとどんな関係が?」

ロジャーは何も答えられる事は無いと言った。

彼女の名前は。

彼女は特別にワイミーズハウスのすぐ横に家を与えられ、日中は大学に通っている様だった。

そして大学から戻ると時々ワイミーズハウスにきて、ただぼんやりと子供達が遊ぶのを眺めていた。

まるで抜け殻みたいだった。

『ねえ、あなた…』

その日、突然彼女が私に話しかけてきた。

「はい」

『お名前は?』

「ニアです」

『そう…ニア。ごめんなさい、知ってる人とよく似ていたから。』

Lのことだと、すぐに分かった。

「あなたはLに会ったことがあるんですか?」

『!…っ、私は…』

は口籠り、『はい…よく知ってる人なの。』と言った。

「何故、泣きそうなんですか」

そう彼女に問いかけると、涙をぽろぽろ流し始めた。

『ねえ…っ、ニア…Lは死んじゃうの……?』

「………。」

泣いている彼女は、
感情的で、でも必死でそれを堪えようとしていて
綺麗だと思った。








それから私は彼女を放って置けなくなった。

パズルやおもちゃで遊ぶ時も、常に彼女のそばにいた。

目を離すと、は今にも消えてしまいそうだったから。

『え!ニアが作ったの?』

「はい。」

の顔をした指人形を作って彼女にあげた事もある。

『ニアは、本当に手先も器用なのね!まるでLみたい。』

「………。」

彼女の心の中には、いつもLがいた。



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