第5章 ●独占欲と歪愛 Noin
上も下の下着もすべてを投げ捨て
初めて見るフィンの裸は
ずっと想像していたよりもしなやかで美しい。
穢すことをためらったが、
もう自分の腫れあがった欲望は収まらない。
フィンの上に覆いかぶさる。
想像していたより、大きな膨らみだった胸にそっと両手を添える。
「・・・・・・柔らかい。」
と言葉を漏らしながら下から上と揉みしだいていく。
フィンの寝息が少し荒くなっていく。
薄い血色をまとった突起部分を人差し指の腹で擦りあげたり
丸く円を描いたり人差し指と親指でつまみ上げに刺激を与える。
時おりぴくっとフィンの体が動く。
その仕草にたまらなく興奮する。
フィンの首元に顔をうずめてゆっくりと
味わうように舌を這わせる。
ついばむようにキスを首に落としていく。
独占欲も露わになる。
首元から耳にかけてフィンの
白く透き通った肌を赤く染めていく。
白い肌に残された跡が
まるで自分のものになった気分にさせる。
陶酔感が湧きさらにノインを興奮させる。
フィンの耳元で甘い匂いに酔いながら、
ノインは低い声で
「フィン・・・・愛してる。」
と愛を囁く。
起きてほしい。とすら願い始める。
きっと抵抗されるだろうが、
俺に恥辱されフィンの鳴く姿が見たい。
なにより、俺の想いをフィンに受け取ってほしい。
どんなに泣かれて抵抗されても、もう止めることはできない。
穢すならフィンの瞳に焼き付きたい。
どこまでも歪んでいる愛に、
自分で嫌悪感を抱きながらも
乳房に顔をうずめて小さなピンク色の
突起分を舌先で刺激する。
プクッと膨らんだ乳首は口に含んで
飴玉を転がすように丁寧に舐めていく。
ピクッ。
時々震えるフィンの愛らしい
躰を見てさっきより反応することに
悦びながらどんどんと
甘い刺激を強くしていく。
もっと感じて欲しい。善がってほしい。
俺だけで満たされろ。