第21章 ●繋がる夜 Levi
くちゅ‥‥くちゅ‥‥
唾液と舌が絡み合っていやらしい水音だけが部屋中に響き渡る。
「…あッ‥‥んッ‥‥」
フィンは欲と期待のこもった吐息を漏らす。
もっとフィンのことを感じたい。
もっとリヴァイのことを感じたい。
お互いに求め合って
手に力を入れて固く指を絡み合わせる。
深いキスをしているのにさらに欲しくなる。
欲深くキスを啄むように交わしていく。
リヴァイは自分の分身が脈打つのを感じながら
フィンの銀色の長い髪の毛にリヴァイは顔を沈め、
すぅーーーっと吸い込み、フィンの香りを堪能する。
紅茶の茶葉の匂い、とせっけんの匂いに
フィンの体臭が混ざり合い、
甘い媚薬のようにリヴァイの鼻をくすぐり刺激する。
この匂いを独占したい。
匂いだけじゃなく、身も心もすべて俺色に染め上げたい。
まだ男を知らないフィンに俺だけを刻みつけたい。
リヴァイのなかで今までに感じたことのない
黒い支配欲が引き出される。
フィンの首元のスカーフを締め上げた。
「‥…ッ‥!?」
フィンはスカーフを締められリヴァイの唇から逃れようとする。
リヴァイはフィンの言葉を遮るかのように唇を激しく重ね、執拗にフィンの唇を貪っていく。
優しく唇を舌先で舐め上げたり、歯茎をなぞるように舌を這わせフィンから言葉を奪う。
フィンの顔は息苦しそうに瞳を潤ませ熱を帯びている。
腰をくねらせシャツの上からでもわかるように乳房を突き出し卑猥な姿勢を見せるフィン。
フィンの目から涙がこぼれ落ちる。
「‥‥リヴァ…息…ない‥‥」
漏れ出た言葉にリヴァイはスカーフを緩めた。
「‥‥こわい…です‥…」
フィンは肩を震わせていた。
「‥‥‥あぁ。すまない‥‥。」
リヴァイはそっとスカーフを熱を帯びて赤くなった白い肌の首元から滑り落とす。
透き通った白い肌に紅い印を吸い付けていく。