第13章 ●眠り姫の隣 Levi Side
絶頂を迎えたフィンは
ゆっくりと深い眠り落ちていった。
すやすや眠るフィンの髪をなでる。
さらさらと指通りのいい、透明な髪の毛はキラキラと銀色に輝く。
「…………すまない……。」
リヴァイはフィンにつぶやく。
部屋に連れてきたのは誰にも触れさせないためだった。
純粋に下心がなかったとは言い切れにないが、自制心はある方だと思った。
フィンの笑顔を見ていたら理性の糸は簡単に途切れフィンを抱きたくなってしまった。
リヴァイは自分の頭に片手を添えた。
「俺の方がガキじゃねぇか……」
視線の先に自分の膨らんだ欲望を見る。
治まりきらなかった欲棒は別の生き物かのように、
ドクン・・・ドクン・・・と鼓動を波打っている。
きっとフィンの寝込みを襲ったらすぐに目を覚ますだろう。
無理やりにでも入れてしまおうかと自制心と欲望が交差する。
女の初めてなんて痛がるだけで、
面倒くさいだけだったが
どうも俺はフィンの初めてを気にしている。
大切にしよう、と感情を抱く自分に驚きすら感じる。
フィンが欲しがるまで我慢しよう。
と思い留まるが欲望の膨らみは収まらない。
安心して寝ているフィンの寝顔の横目に
罪悪感を抱きながら自分のベルトに手をかけた。