第12章 12.●激しい夜 Levi
「あの・・・・リヴァイさん頭の怪我は・・・?」
フィンはリヴァイの方に顔を向ける。
「お前・・・自分の体を見てから言え。」
リヴァイの手がそっと
頭に触れ優しくなでる。
「お前のおかげで俺はこうして生きている。」
「・・・・はい・・・。」
フィンはリヴァイに優しく笑いかける。
リヴァイは顔を背けフィンから体を離す。
「あの・・・リヴァイさん?」
フィンはリヴァイの顔を覗き込む。
「見るな。」
リヴァイが口元を手で隠す。
隠れきれてない部分が赤くなっているのがわかる。
「顔赤いですよ・・・?
熱ですか?
それとも照れちゃいました??」
ふふっとふざけて笑うフィン。
「・・・・・気が変わった。」
リヴァイがフィンの腕を掴んでグイッと強く引き寄せる。
唇がリヴァイの唇でふさがれる。
このまえの優しいキスとは全然違う。
貪るかのように激しい。
リヴァイの熱のこもった舌が口内に侵入して
フィンの舌に執拗に絡む。
「リヴァイ・・・さん・・・
ちょ・・っと・・・・待っ・・て・・・」
苦しそうにフィンの吐息が漏れでる。
舌の絡み合う感触と、リヴァイの舌先がフィンの口の中をかき乱す。
フィンの躰から抵抗する力を奪っていく。
フィンが脱力するようにソファーに深く沈んでいく。
「オイ。まだキスだけだろ・・・。」
リヴァイの切れ長の目がフィンの顔を覗き込む。
真っ赤に頬を染めてフィンは瞳を潤ませている
その姿をみてリヴァイは一層欲情し燃え上がる。
「待て。
なんて顔してやがる。」
ちッとリヴァイの舌打ちが部屋に響く。
リヴァイはフィンの体に
自分の体を重ねる様に覆いかぶさる。
リヴァイの体温を心地よく感じてしまう。
「ダメです…」
フィンは顔を火照らせながら儚げに声を出す。
「なら、もっと嫌そうな顔しろ。」
リヴァイの引き締まった胸元をフィンの細い腕が押す。
フィンの包帯の巻かれた手を
リヴァイがぐっと握る。
「いたっ。」
フィンの手にズキンっと痛みが走らせ
身体が大きく跳ねる。