第4章 ダイスでは決まらない勝敗
また帝統さんの顔が股へ移動する。それを止めるかのように、帝統さんの頭に手を伸ばして髪を触るけれど、力が思うように入らない。
「帝統さっ……ダメっ、やあぁっ……」
啜ったり舐めたりする音が、やけに大きく聞こえるのが、私の羞恥心を煽る。
連続で味わった事のない快感に体をしならせながら、イクというものを体験する。
「大丈夫か?」
「はぁはぁ……は、い……帝統さ、ん……何か……凄いです……」
「ははは、そうか。気持ちよくなったんなら、奉仕のし甲斐があるってもんだ」
優しく頭を撫でられ、ふと帝統さんの下半身に目がいく。
ズボンの真ん中辺りが、気になった。
「お前っ、何してんだっ……こら、やめろって……」
ベルトを素早く外して、止めようとする帝統さんを無視してチャックを下ろす。
「ったく……消極的なんだか積極的なんだか……」
下着から取り出された、立ち上がった帝統さんの昂りを、間近で捉える。
男性のモノをこんな近くで見るのは初めてで、つい凝視してしまう。
「そんなまじまじと見るようなもんじゃねぇぞ」
頭をポンとされて、帝統さんを見ると苦笑しているのが分かる。
そのまま私は彼のモノに触れた。
「ん、っ……急に、触んなっ……」
手の平で包み込み、帝統さんの反応を見る。
「何? 気持ちよくしてくれんの?」
「頑張りますっ!」
ふっと笑った帝統さんが、また私の頭に手を置いた。
帝統さんに言われた通りに、昂りを刺激していく。
言わなかったけれど、少し前に色んな物を見たり聞いたりして、勉強していたのだけれど、見聞きするのと実際見て触るのとでは、全然違った。
ゴクリと喉を鳴らし、私は意を決して口を開き、帝統さんのソレに舌を這わせた。
「お、お前っ!?」
驚きに少し腰を引いた帝統さんを気にも止めず、そのまま口いっぱいに咥えこんだ。
後は思い出しながら、見よう見まねだ。
「くっ、ん……はっ、お前っ、どこでこんなっ、事覚えてくんだよっ……ぅ、あっ……」
あまり上手く出来ているようには感じないけれど、少しは感じてくれてるのだろうか。
「もうちょい、舌、使って……ぁ、そ……上手くなってきてんじゃんっ……」
「ひもひぃ、へふは?」
「ああ、気持ちいいぜっ……」