第36章 赤ちゃんと…
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陣痛が来始めて早数刻、この身体は初めての出産だからが中々子宮口も開かないのかお産が進まない
何だろ…出産というのは毎回違う事が多いし、思い通りにもいかなければ尚且つ何があるか分からない
それは理解してるけど、なーんか変っ
まゆ「ん〜…何かまたまだな気もするし、そうでない気もするわねぇ…ん"っんぐぅぅ!時計っ」
はい、三分間隔になりました
間隔が狭くなり痛みも増していくハズなのに少し痛みが弱くなってる気がするのは何故でせう?
縁壱「大丈夫か?痛みが増してきたところか…」
まゆ「いや、逆に弱くなってる。多分微弱っつっんん"っ痛いは痛いけどぉぉぉっ!グラウっヒャクメ誘拐たのんだっ」
グラウは姿を現さぬまま「グゥ」と小さく鳴き、気配を遠ざけていった。急いでくれてるのね(泣)
巌勝「何かあったのか!?サンバっ産婆を呼ばねば」
縁壱「兄上、気持ちは分かりますが落ち着いてください。サンバを踊ってもまゆのお産は進みませぬ故」
槇寿郎「おっ、踊れば良いのか!?」
美月「テンパり過ぎにも程があるよね!!あぁもぉーっ」
私は「あんた等楽しそうね」なんて言いながら涙目になっていると、グラウがヒャクメとメスケネト更にエイレイテュイアまで伴って帰ってきた
ヒャクメ「ヤッホーなのね!皆を連れてきたわよ♪早速お腹を見せてもらうのねー」
まゆ「なまらありがてぇぇぇぇぇぇっ」
美月「雅勝と理壱の時もだけど豪華過ぎない!?」
槇寿郎「眩しっ、うごッ」
父上は神々の放つ神々しさに身体をよろけせ、一瞬目を閉じてと思ったらコケた。そりゃもう盛大に
しかし「負けないぞぉっ」と言いながら酒を煽り始めた。流石というか何と言うか…
メスケネト「見るまでもないじゃろう。微弱陣痛になっておる」
エイレイテュイア「私等で陣痛を強くするから我慢しろよ?」
まゆ「……少しずつでお願いします」
ヒャクメ「お産が進まないと赤ちゃん達が苦しくなってしまうのねー。まゆ様は赤ちゃん達にヒーリングして状態を保ってもらいたいのよ」
巌勝「湯は沸かしておいた。いつ産まれても大丈夫だから頑張れ、今は赤子優先だ」
あぁ、そういう事ね
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