第27章 切り札を作れ!!
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縁壱「おはよう。朝餉か出来ておる故、顔を洗ってきなさい」
まゆ「おはよう!」
二刻寝たかしら…超眠いしぃ。ヨシ!今日こそ夜の営みを断るわよぉっ!!
私は気合いを入れて洗面場となっている井戸に向かう。井戸の方を見ると巌勝さんが顔を洗っていた
まゆ「巌勝さん、おはよっ」
黒死牟「おはよう。元気が良いな。今夜も期待出来そうだ…手錠と云うのは中々良い…」
残念でした。今夜は致しませーん♪フフフッ♡
まゆ「今夜はちょっと無理ね。用事が有って魔界に行かなきゃならないのよ」
黒死牟「一緒に行く。鬼である私なら魔界の瘴気に触れても平気だろう。手伝える事があるなら手伝う故、早く帰って愛し合おう」
まゆ「無理。どっちにしろ行為は致しませんから!!昨日は寝る前の軽くって行ったわよね?」
巌勝さんの頭上に稲妻が見えた気がするわ。あらら、鬼の姿になった挙句に膝から崩れ落ちちゃった
黒死牟「ショックで擬態が解けてしまった…」
まゆ「そんなしょぼくれても今回は折れないわよ」
特に魔界に用事なんてないけど、取り敢えずサッちゃんの所に行こうとおもう。L様の力について何か良い方法を知ってるかも?と、淡い期待をしている。一応アレでも最高指導者だからね
黒死牟「まゆこそ今世は私に冷たいではないか。確かに寝る前は軽くと言ったが、お前を求め過ぎた。しかし、それも深く激しい愛情故…怒るような事でもなかろうに」
まゆ「正直に答えてね。私の事チョロいと思ってるでしょ?何だかんだ交わいに持ち込めちゃうし」
私だってたまには怒るわよ
黒死牟「その様な事は決して思ってなどおらん。私も縁壱もまゆが愛おし過ぎてどうにも加減が出来ぬのだ…」
まゆ「愛してるなら一週間我慢して」
巌勝さんは「一週間だと?軽く死ねる日数ではないか…」と六つの目から目幅の涙を流している。涙が大量過ぎて滝みたいになってるわよ?
まゆ「そんな事で死んだ人いないから安心してね。そんな風に人とか創ってないから」
黒死牟「私は鬼だ。故にお預けで死ねるかもしれぬ…」
そんなわけないでしょーが!!
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