第20章 LOVE×中毒
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槇寿郎「なんつー格好だバカ娘が!破廉恥にも程があるだろうが!」
縁壱「神魔妖だと割と普通なんですよ。個性的な方が多い」
槇寿郎「羽織だけで乳バンドもしてなければ、下はパンツだけではないか!」
父上、せめてパンティーって言おうか!
まゆ「これなら揉めるでしょ?巌勝さん♡」
黒死牟「揉んだら終わる…」
そう言って巌勝さんは三角座りのまま自分の膝に顔を埋めてしまった
揉んでも何も終わらないわよ…意味不明なんだけど
槇寿郎「だから『男を分かってない』と言われるんだ」
まゆ「分かってるわよ!魔族姿ならイケイケドンドンでしょ。ダメなの?」
縁壱「それを言ったら何でも有りになってしまうだろう」
見たがる癖に?なんか面倒臭いわね……取り敢えず座ろうかしら
まゆ「本当の私なのに…」
そう言いながら巌勝さんの横にピッタリとくっついて座ると、巌勝さんの身体がピクリと反応した
槇寿郎「さっさと元の姿に戻れ、馬鹿者」
まゆ「今日の文珠は打ち止めだから無理。魔族の姿になっただけで、魔力量は普段と一緒だからね。よって魔力が空に近いから」
黒死牟「まゆの意地悪…」
縁壱「この姿は反則ですよね。男を誘ってるようにしか見えない」
何よ縁壱さんまで!!あー、誘ってますよ継国兄弟を!!
まゆ「誘ってたらなんなのよ!神魔は総じて色事が好きですけど?愛する男を誘うのが悪いわけ!?」
槇寿郎「悪いから言っている。巌勝殿…否、息子になるのだから敬称を外そうか。巌勝も縁壱も、俺との約束の為に我慢をしている。その我慢を無碍にする気か!」
そぉーんなに怒らなくても…父上の「まぁ、ねーけどな」って言葉に対して、ちょーっと剥きになっただけじゃない
ん〜調子に乗り過ぎたかしら(汗)
まゆ「一ノ瀬が居れば魔力を貰って文珠作れるから、そしたら戻るわよ!」
黒死牟「じっくり、ゆっくりと見たかった…」
縁壱「逆に皆の前で良かったのではないでしょうか」
槇寿郎「まぁ、二人きりだと止めるもんが居ないからな」
確かに…巌勝さんが罪悪感で苦しむ位なら、それで良かったのかもしれないわ
巌勝さんは昔から繊細だからねぇ…
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