第9章 地獄四谷タクシー怪談
?「...怪談かァ......そう呼ばれたこともあったねぇ......」
鬼灯「?」
貴方「誰...」
?「アタシさ、アタシ」
鬼灯「......ああ」
?「普通、提灯お化けは無口だからねェ。でもアタシは特別なのさ」
声の主は提灯お化けだった
於岩「アタシは提灯於岩ってもンさ。今でこそタクシーの明かりだけどねェ。昔ァアンタみたいに別嬪だったンだよォ。アンタも見てたらかつての夫を思い出したのさ。アレも顔は涼しい男だったねェ」
鬼灯と瓜美を見て昔を話し出した於岩
於岩「ああ...懐かしいねェ......呪った日々がさァ。朧車の旦那よォ少しシンミリしちまった。ルビー色の湖(血の池)でも眺めたいねえ」
鬼灯「いやそれよりさっさと閻魔殿まで行って下さい」
朧車「その話ァ聞く度に泣けるぜ......いいよ於岩......行こうぜ池まで」
貴方「イヤ、だから何二人して料金上げようとしてんですか」
鬼灯「瓜美の言う通りです」
於岩「いいじゃないのさ......この於岩さんとドライブしようよ兄さん」
鬼灯「しまいにゃ訴えるぞ有限会社朧車」