第33章 お山の泥沼姉妹
富士山にて__
「ね~新しく山神ファミリーに入った花の精のコさぁ~可愛いくない?」
「あっ思った~うらやましいよね~」
イワ姫「え~~~あの子?相当化粧で作ってね?言葉遣いもなってないし。ああいう子って裏の顔凄いわよ。むしろその隣にいた石の精?あの子はきっといい子よォ~」
この光景を隠れて見ている鬼灯と木霊と瓜美。
貴方「新入社員が配属された時のボスお局?」
木霊「いつしか「醜いものを供えた方が山は喜ぶ」という言い伝えまでできてしまいました……」
は…ははは…、と乾れた笑いの木霊。
突然周囲が騒ぎだした。
「木花咲耶姫のお着きだぞォォォ!!!」
「サクヤちゃんようこそー!」
「キャーッサクヤ姫可愛い!!」
イワ姫の表情が怒りに変わっていく。
木霊「ああっまずいサクヤ姫で盛り上がってる!ここでイワ姫の怒りが爆発すれば江戸以来の富士山噴火になりかねません!」
鬼灯「え、そんな理由ですか?噴火」
木霊がとりあえず気をそらさなきゃ、と鬼灯の手を引っ張ってイワ姫の元に行く
貴方(私は、待ってましょうかね)