第33章 お山の泥沼姉妹
木霊「イ~ワ~姫ぇ~素敵な方を御招待しましたよ」
イワ姫「アラ木霊じゃない。遅かったわね」
木霊「閻魔大王第一補佐官の鬼灯様ですっ」
イワ姫「あの…アタシ?別に男とかそんな興味ないし?独身貴族で充実してるし?」
そわそわと髪をいじりだした
木霊(おっ…おおっ!?予想以上にごきげんになったっ…!!)
鬼灯の隣にイワ姫、向かい合うように木霊が切り株に腰をかけた。
イワ姫「あの…えっとお…鬼灯様はぁ…どんな女性が…」
手鏡でリボンの位置を直すイワ姫。
イワ姫「…………あ、やっぱり何でもないわ……」
鬼灯「私は貴方に興味ありますね」
イワ姫「えっ!?」
鬼灯「矯正のし甲斐がありそうな人を見ると……燃える」
イワ姫「あっ…危ねえこの男、獄卒ん中でも相当危ねえ!!」
鬼灯「私は大人しすぎる女性にはさして興味ありません。最初から言うことをきく人なんて面白くとも何ともない」
イワ姫「何だコイツの屈折した愛情!怖ッ!!」
でも…嫌いじゃないかも…
木霊「イワ姫、何か目覚めていませんか?」
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その頃、瓜美は…
草の影に潜んでいたが、気づかれて、女子会に入れられた
貴方「柿、美味しいですね」
「ありがとう。ねえねえ、あの殿方とはどんな関係なの?彼氏?」
貴方「ええ(厳密に言いますと夫なんですがね……)」
キャーッ、とはしゃぐ女性達。
……仲良くなってました