第31章 ダイエットは地獄みたいなもの
その傍らで壁の鏡を見て不満な顔をしているお香。
お香「……何か全然やせないわねぇ~~」
唐瓜「やせることないッス!お香姐さんは今が一番キレイですっ!」
頬を赤らめた唐瓜が来た。
お香「アラ、ありがとう」
唐瓜「だから…もしよろしければ…俺と団子でも…」
お香を誘おうと一生懸命な唐瓜。
茄子「唐瓜~~唐瓜~~」
茄子「からうり~~~」
唐瓜「…何だようるせーなっ」
振り向いたら茄子は合計200㎏の鉄球バーベルを持ち上げていて今にも落としそうだ。
茄子「助けて、この状態から動けなくなった!」
唐瓜「うおーこっち来んなー!!そーっと下ろせバカッ!」
茄子「今、力抜くとガッキーンてなる!ガッキーンて!」
言った通りになった。
貴方「何やってるんですか」
そこに瓜美と辛子が合流した。
鬼灯「あっ。そうだお香さんちょっと…」
鬼灯「_ダイエットについては女性の方が詳しいでしょう」
閻魔「なるほどね」
お香「ハ〜イ 今鬼女の間で流行りのダイエットやりますよ〜 始めに八大地獄と八寒地獄の間へ行って.....」
お香「まずは八大地獄で汗をかきましょう」
お香「ハイ次は八寒地獄で一気に体を冷やす〜〜〜」ビュオオオオ
お香「また八大地獄で軽い運動」
お香「また冷やす〜〜この繰り返しで代謝をよくします」
柿助「俺....猿だけど冬眠したくなってきた.......」
ルリオ「俺は雉だが南に渡りたい......」
柿助「ねェ八寒地獄って初めて来たけどこんな寒いの?」
鬼灯・貴方「寒いですよ」
閻魔「ああっ 鬼灯君、愛莉ちゃん、二人だけズルイ」
鬼灯「ほら 北極熊でさえあんな感じです」
貴方「普通の獄卒じゃここに就けませんから従業員も雪男や雪鬼・化鯨等.....」
閻魔「イヤ 説明はいいから早く戻ろう!このダイエット絶対体によくないって!」
鬼灯「この地獄は二大地獄の一つとはいえ特殊なところでして.....」
貴方「現世の資料にも絵にもほとんど書かれていませんし未開の地や謎の妖怪も多いんです」
閻魔「だから説明はいいってば」
閻魔「何お汁粉とコンポタ飲んでるの!?頂戴それ!」
鬼灯「いけません!これは脂肪の元です」
閻魔「むしろ今は体が脂肪を欲してるよ!」