第2章 隠れんぼ*マスルール*
ジャ「マスルール、良いところに!コトさん知りませんか?!」
息を切らしながら、ジャーファルさんが
走ってくる。
……見た感じ、相当怒ってるな。
マス「いえ、見てないッスけど……」
ジャ「そうですか…見つけたら、仕事に戻るように言っておいてくれませんか?」
マス「わかりました」
ジャ「助かります」
そう言ってジャーファルさんは
戻って行った。
また居なくなったのか……?
はぁ、と小さく溜め息をつき
匂いを辿っていく。
歩いていると、外の木がカサッと動く。
……今回は此処か。
足音を忍ばせながら
その木に近付いていく。
匂いの筋も正解を指している。