第3章 女たらし*シンドバッド*
─シンドバッドside─
あの事があってから
夜は自然と疎遠になると思ったが
……コトはいる。
気にしていないのか?
『………シン』
シン「えっ?な、なんだ?コト」
マズイ。焦りすぎて声が裏返った。
『シンは、私が魅力的じゃないから他の女のとこに行くんでしょう?』
シン「そっ、そういう訳じゃ──」
『……でもね、私に魅力が無くたって私はシンが好きなの。愛してるの……』
すりっ、と顔を擦り寄せてくる。
この上目遣いには、いつも勝てない。
シン「コト…─『だからね』……?」
ペロッと首筋を舐められる。
シン「っ?!コトっ……?!おまっ、何を……///」
『私以外の女のところに、行けないようにしてあげるわ』
シン「ちょっ!それは、俺が言うセリフじゃ──」
『黙りなさい、シン。今日は、楽しませてアゲルわよ……』
シン「なっ…!?!?/////」
──あの後、結局朝まで続いた。
本当に、コトから離れられなく
なりそうだな……。
─END─