第3章 ♡そこは狂った愛の底♡ ※ヤンデレ
義兄とのこの行為が後ろめたい。
本当はしてはいけないことだと分かっている。
だけど、やめられないのは夢乃にも快楽があるからなのだ。
それは零一がいない時も続いていた。
あの気持ち良さが忘れられず、我慢ができなくなって夜中にこっそりと自分の指で慰めるようになってしまった。
これで最後、これきりにしようと思いながらもどうしてもやめられない。
している最中は夢中だが、終わった後は罪悪感と嫌悪感が襲ってくる。
でも、数日経てばまた右手を浴衣の奥に忍ばせてしまう。
「……お、にぃ…ちゃ……」
頭では無意識に零一のことを考えている。
絶頂はいつもより早く訪れた。
布団の中で小さく震えて、しばらくその余韻を楽しむ。
そしてふいに我に返り、そこのぬめりがいつもと違うことに気付いた。
急いで手元の灯りをつける。
「………………あ」
初潮であった。
十二歳の、秋だった。