第3章 ♡そこは狂った愛の底♡ ※ヤンデレ
このままでは本当に死んでしまうと思い、震えながら首を横に振った。
「分かればええよ。痛いことはせぇへんから、お兄ちゃんの言うこと聞いとき」
口から手が離れると、零一は夢乃の恥部をちろちろと舐めはじめた。
「ひゃ!…ぁ……」
薄い濡れた舌はくすぐったく、内股を擦る零一の髪は奇妙で何か悪い夢でも見ているような気持ちになる。
「や、ぁ…零一、お兄様…なんで、こ、こんなこと…するの……?」
「せやから、お前が他の男に触られてへんか、お兄ちゃんが確かめたる言うたやろ」
「こんなとこ、触られてないよ…っん……もぅ、いい…でしょ……」
「あかんよ。もう少し」
零一は執拗に夢乃の恥部を舐める。
ぬめりとした舌に少しずつそこを湿らされていく感覚は不思議なものだった。
気持ち悪いと思うのに、くすぐったいのが慣れていくと徐々に曖昧な心地良さが広がっていく。
「夢乃は俺のや」
独り言のように零一が呟いた。
やがて満足したのか夢乃を抱き上げて、着物や髪を整えると汚れを払ってやった。
「ええか。このことは二人だけの秘密やで」
「………うん」
返事をすると、零一はぼんやりしている夢乃の額に優しく口付けをした。
まだ、夢の中にいるような。
おかしな居心地で夢乃は零一に手を引かれながら屋敷へと帰っていった。