第2章 後ろの正面だあれ?
「辛かったね…暫くの間僕が護るから」
『…!?…せ、先生…』
「は今日は休みなよ、この任務は恵にやらせるから」
戸惑う私をよそに、五条先生はポケットから携帯を取り出すと電話口で伏黒君の名前を呼んだ。
そして、一方的に用件だけ伝えると今度は伊地知さんに電話して
僕今日は休むから、後はよろしくね
と早口に伊地知さんに伝え通話をきった。
『え?え?』
「気分転換しよっか!どこ行きたい?どこでも好きなものとか食べに行こうよ!」
五条先生に半ば無理矢理外に連れ出され、気づいた時には違う場所まで瞬間移動した。
「も甘いものが好きだったよね?ここのパフェ美味しいんだ~」
『先生、気遣いは大丈夫です
特級の貴方が急に休みをいれたら伊地知さんが可愛そうですし、何より「細かいことは気にしないの!僕も連勤続きで疲れてるんだから、たまには良いでしょ…それに、僕が行かなくても恵ならできるからさ」
……先生、サボりたいだけですよね?
』
シビアにそう伝えれば、ペロッと舌をだしバレた?と笑う五条先生。
心の中で伊地知さんに同情しながら、オシャレなカフェの中へと足を進めた。