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【進撃の巨人】月と青い鳥

第8章 いたずらっ子



汗だくの服と体をさっぱりさせたくて部屋に着替えを取りに行き入浴を済ませた頃には外は真っ暗になっていた

ゆったりとした足首まであるアイボリー色のワンピースにベージュ色のカーディガンを着て食堂でスープとパンと肉無しの豆と玉子の炒め物を食べる

日帰りだと思っていた陣形の訓練は野営をして明日帰る事になってたらしくて 食堂にはいつもの半数くらいしかいない

ミケが食堂で私をからかったおかげで 聞こえるような陰口を言う団員は居なくなったけど 話しかけてくる団員も居ない…

早く裁縫係の仕事を始めないと他の団員との接点が全くないから 色々と勘違いされたままで居心地が悪い

でもリヴァイは「壁外調査が終わるまでは…」と言っていた

だからもしかすると壁外調査が終われば兵団を抜けるかもしれない

だとすると資金不足の調査兵団にミシンや裁縫道具を買ってくれなんて言えなくて私も色々と八方塞がりなのだ

花壇の花や野菜もほったらかしにしてしまうのかもしれないなぁ…

でもはっきりと言われた訳じゃないから花壇の手入れは頑張っていこう!



外の洗濯場に行き 足首まであるスカートは腰にベルトを巻いて膝上まで丈を持ち上げた ポンプで水を汲み上げタライにたっぷりと水をはり汗と泥で汚れていた服を足で踏む
何度も水を変えて洗ってから棒を使い絞った

服のシワをパンパンと伸ばして 後は部屋に干すだけ…

「干したら今日はもう寝ようかな」


洗濯物を持ち空を見上げると綺麗な月が輝いていて 野営中の3人も月を見ていたらいいなぁ…と思った























。。。。。。。。。。


外の見廻りを終えて 最後に幹部棟に行くと 洗い場に洗濯物が散らばっていた


誰だ…まったく……


散らばった洗濯物に見覚えがある 夕方泥だらけのカナコが着ていた服だ

彼女の性格からしてこんな事はしない

足元をランタンで照すと複数の乱れた足跡があった


「カナコ…何処だ!」


叫んでみたが返事はなかった







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