• テキストサイズ

【進撃の巨人】月と青い鳥

第8章 いたずらっ子



リヴァイとは一緒に行けなかったけど この前の休日は市場にいって花の種や野菜の苗を買って来た


そして今日の休みは朝から汚れてもいい服を着て 空いた時間でちょこちょこと草むしりをした結果 雑草の無くなった花壇の前に立っている


耕す為の鍬やスコップ 散水用のジョウロはモブリットが教えてくれた古い倉庫で見つけた
なんでも器用に出来るモブリットが使えるように修理しまでしてくれた





「長距離索敵陣形」

次の壁外調査で初めて試される新しい陣形でそれをリヴァイ達は覚えないといけなくて
最近は広大な演習場を使い実戦さながらの訓練をしているから「一緒に休みを…」なんて言えないし休みの日にまで体力を使わせたくなかった




おばあちゃんの家庭菜園の手伝いはした事はあるから多分大丈夫じゃないかな…


取りあえず固くなっている土を深く耕して固い土をスコップや手でほぐしていく
それから腐葉土と肥料が土によく混ざるように再び鍬で耕した


花壇の半分に花の種を撒いて少し空けてローズマリーとゼラニウムを植えて 後はプチトマトとキュウリと甘瓜の苗を植えた

最後に井戸で水を汲み上げジョウロでたっぷりと水やるともう太陽は東に傾いていた

休憩はちゃんと取りながらだったけど さすがに10年ぶりの農作業はかなり疲れた

結んでいた髪も汗で濡れてるし 全身汗だくで気持ち悪い

髪をほどき井戸の水をかぶると頭に夕方の少し冷えた風があたりひんやりとして心地いい


「このまま全身水浴びしたい!」


誰もいないから両手をあげて叫ぶ


「したいなら俺がぶっかけてやるぞ?」


「ギャッ!」


ビクッと体が跳ねて振り向くとミケが立っていた


「もう少し可愛らしく叫べよ」


鼻ではなくて楽しそうにミケが笑う


「じゃあ もう1回言ってよ今度はちゃんと可愛く叫ぶから」


「言わねぇよ」


ミケは私が井戸のバケツに浸けていたタオルを絞り自分の汗を拭いた

ミケは陣形の訓練には参加してないはずだから立体起動を着けているって事は…

見廻りの途中かな…ここは巨大樹の訓練場からは離れてるし


私のタオルで遠慮なく顔と首を拭いたミケはバケツの水でタオルを濯いだ


「1人でした割には上手くできたな」


花壇に近づき 私の頑張りを褒めてくれた




/ 172ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp