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【進撃の巨人】月と青い鳥

第14章 夏仕度



雑草抜きは終わったから 1人でするには面倒なオクラの支柱を立てる作業をした

花壇の作業小屋に支柱にする棒はあるからそれを私が支えて ナナバが大きな木槌で叩いて深く差し込んでいく




「鍛練だよこれはー」


ナナバは途中から長袖を脱いで腰に巻きタンクトップ姿で汗だくになりなからも8本の支柱を全部終わらせてくれた



井戸に移動して頭を下げたナナバに水をかけた


「ナナバ ごめんね 全部してもらって…」

「いいんだよ 楽しかったからね」


ナナバの涼しげな目が優しく笑ってくれた


「ねぇ…カナコ 暑くないの?」


タオルで頭を拭きながら 長袖を着たままの私を見る


「暑いよ…でもちょと怖くて…」


襲われてから私は肌をどこまで出していいのか分からないでいる 自意識過剰だとは思うけど視線が怖いのだ


「たぶん大丈夫だよ もうカナコに乱暴な事をする団員はいないと思う」


ミケの分隊に配属される前からミケとナナバとゲルガーとジゼルは飲み仲間で 私が襲われた後にミケから 私の事を気に掛ける様に頼まれていたらしい


「カナコに近づいたのはミケから頼まれたからだけど 今はそんな事なんか関係なく私もジゼルもカナコの事は友達だと思ってるんだから そこは勘違いしないでよ」


ナナバは笑って人差し指で私のおでこをツンツンとつつくから 私も自然と笑顔になり 「うん」とうなずいた





「少し前に 立体起動の対決したでしょ?
あの場に居たモブリット以外の団員はカナコの参加を笑ってた リヴァイの仲間っていうだけで調査兵団に居て 幹部に媚びを売ってるだけの女に何が出来るのってね」


そう思われているとは分かっていたけど人に改めて言われるとかなりダメージがくるな…


「だけど結果は違った 体を柔らかく使いそれをバネようにしてどんどん加速していくのに体のバランスがとれてた それに目も良いんだね あのスピードでもちゃんと見て状況判断も出来ていた 最後のビックリ加速で私も抜かれたしね

それにエルヴィン分隊長とリヴァイが 凄い殺気だしてにらみ合ってるあの空気の中で カナコはエルヴィン分隊長と対峙して自分の意見を言えるなんてすごいよ!」


「あれはリヴァイが傍にいたから言えたんだよ」


リヴァイに守られていたから…






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