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【進撃の巨人】月と青い鳥

第14章 夏仕度



兵団施設の入口の守衛室に第4分隊のよく知ってる顔が見えてホッして思わず涙が溢れた そんな私の顔を見てモブリット慌てて外に出てくる



「カナコ何があった?リヴァイは?」

「私のせいでリヴァイが怪我してるかもしれない――助けて!!」

「カナコ――落ち着いて!ちゃんと話さないと助けにいけないよ ほらゆっくり息を吸って…ゆっくり吐いて――」


モブリットの落ちついた声と肩をガッシリと掴まれた重みと深呼吸で焦りが薄くなる



「市場で私がゴロツキに絡まれたの 東洋人の私は高く売れるって…
リヴァイが追い払ったけど 帰りに後をつけられたみたいでリヴァイが手綱を私に任せて…
飛び降りた――っ…リヴァイは殺さないって言ったけど… 相手は3人だから」

「どの辺りでリヴァイは降りたの?」

「よく分からないけど…後は真っ直ぐ行けって言われた――…」

「後は真っ直ぐって言われたんだね 大体わかった……ティス! カナコを頼む!」


モブリットは近くに繋いでいた馬に乗り駆けていった



「さぁ…入ろう…」


ティスが私の手から手綱を取って 施設の中に荷馬車を入れる

私がモブリットの走った方を見ているとティスが背中をポンと叩いた


「モブリットはあんな穏和な顔をしてるけど副隊長を張るくらい強いから大丈夫! そんな不安そうな顔しない!」

「そうだよね…モブリットの体すごく鍛えられてるもんね」

「えっ――…」


私の発言にティスは誤解をして動揺して変な顔をした


「ティスの体も知ってる 採寸したんだから…」

「あぁ――そっか…じゃあカナコはほぼ全員の体を知ってるか…」

「そうだよ」


ティスの変な勘違いのお陰で緊張がほぐれた
















。。。。。。。。。。




リーダー格の男と一番腕の立つ男を叩き伏せ 地面に転がすと 他の3人は2人を捨てて逃げ出した



さて



「おい…二度とあの女には手を出すんじゃねぇよ」

「俺らが出さなくても 他の連中が拐いにくるぜ…」

「噂を流せ…あの女には地下街出身のイカれ野郎が付いてるってな」



「聞こえねぇのか? なら躾るか……腕を1本折るか?それとも二度と歩けねぇように膝を砕くか?

おい――好きな方を選ばせてやる」




背後から馬の蹄の音が近づいてきた




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