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【進撃の巨人】月と青い鳥

第14章 夏仕度



夏物や季節外れになって安くなった冬物を購入した 日用品も買いに行くとリヴァイが掃除用品コーナーで動かなくなった


箒を手に取り 眉間にシワを寄せて何かのシミュレーションをしている…




こういう時は横からごちゃごちゃ言うと「うるせぇ」と言われるから 黙って待つのが一番なんだよね



「よし…」


リヴァイのシミュレーションが終了して結局長さと素材の違う箒を2本購入した










久々の買い物にテンションが上がり 予定より多くなった荷物を荷台に乗せ のんびりと揺られて帰る――



途中からリヴァイが少しピリピリとしてきた



「…――このまま真っ直ぐ行けば 兵団に着く…」

「うん」

「少し前から つけられてる…昼間の奴等かもしれねぇ…馬を任せられるか?」

「大丈夫――でもリヴァイ…」

「心配するな 殺さねぇよ」














。。。。。。。。。。



「殺さねぇよ……」



不安そうな顔して俺を見るカナコを安心させる為に言った



今の俺は地下街のゴロツキじゃない
俺は調査兵団の兵士で 兵士の行動1つで組織が揺らぐ可能性もある

そのくらい調査兵団は王都の議員連中から疎まれている事はロヴォフの件で十分承知している



殺しはしねぇ――が カナコに手を出すなら それなりの痛みは必要だよな……


護身用のナイフは身に付けている それをズボンの上から触れた



「そのままの速度で進めよ――兵団施設に着くまで絶対に止まるな 」


そう指示を出し うなずいたカナコに手綱を握らせ馬車から飛び降りた


建物の影で待っていたら 思った通り昼間の奴等で仲間を呼んで5人に増えていた




「おい――なんだ?まだ用があったか?」


目の前に現れた俺に少しビビっていたが 人数で勝っている事に安心してるのか 威勢よく吠えてくる


「チビには用事はねぇよ…俺らが欲しいのはあのデカイ東洋人の姉ちゃんだけだ」

「あれは俺の物だ――手を出すなら容赦はしねぇ……」


5人に囲まれた――ナイフやら斧やらそれぞれが得物を持っている
そんな構えで俺に勝てると思ってるのか?


弱い奴を見せしめに倒した所で動揺はしない… まずは一番強い奴を 一撃で派手にぶっ飛ばす!!

ナイフを逆手に握り 地面を蹴り一気に距離を詰めた――





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