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【進撃の巨人】月と青い鳥

第14章 夏仕度



伸びた髪は緩めのお団子にした 襟が広く空いた白のブラウスと薄い黄色のスカートにベージュのレースのドルマンカーディガンを羽織った ローヒールの茶色の革靴と革製の茶色のショルダーバッグを斜めに掛けて小走りに厩舎へと向かう



今日は夏仕度の為に色々と市場で買い込む予定だから荷馬車を借りたのだ


厩舎に着くとベージュのシャツにダークグレーのパンツ 深緑色のジャケットを着たリヴァイが荷馬車に乗っていた 隣には制服姿のミケが居てリヴァイと話している


「ごめんね ちょっと遅くなっちゃった…」


私の声に2人が振り向くと リヴァイは目を少しだけ細め ミケは反対に目が開いた


リヴァイが荷馬車に乗りやすいように手を出してくれて その手を掴みリヴァイの隣に座った



「モブリットが言った通り綺麗な女性と出掛ける事をデートっていうなら 今日の2人は買い出しじゃなくデートだな」


前に私とモブリットがデートしたって噂話があって…ミケはそれを言ってる



「ありがとうミケ ねぇねぇ私綺麗だって ふふふっ」

綺麗と言われて肘でリヴァイをつつきながら喜んでいると リヴァイは軽く舌打ちをして 手綱で馬に合図を送り荷馬車は出発した


「わっ! じゃあミケ 行ってきます!」

急に出発するから 慌ててミケに手を振ると ミケは腰に手を当て楽しそうに笑って「あぁ」と右手を上げて応えてくれた






施設を出て石畳の道を荷馬車は時速で言うと10キロくらいで駆けていく


「もう!動く時は言ってよ…びっくりした」



手綱を握り前を向いているリヴァイの横顔をじっと見た

チラリと私を横目で見るリヴァイは何か言いたげに口を開こうとしては又閉じるを繰り返す


「リヴァイ何か変だよ らしくない」



「ミケに綺麗だと言われて良かったな」


なんだ…ミケにほめられて喜んでる私を見て拗ねてたのか


「私ね昨日から服を選んで髪型も考えたのリヴァイとデートだから…ミケの為じゃないよ
ねぇ…今日の私はどうかな?」


ジャケットの袖を掴み軽く2回引っ張った



「……綺麗だよ 」

「ありがとう
綺麗って言われるは嬉しいよ でも言われて一番嬉しいのは好きな人からだからね…」


リヴァイへ身を寄せると少しだけリヴァイも体を私に傾けてきたから こめかみにキスをした



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