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【進撃の巨人】月と青い鳥

第13章 意外と出来る子なんです



事務所に書類を届けに行き 縫製室に帰るついでだから幹部棟へ持っていく書類を受け取った

必ずハンジ本人に渡して欲しいと言われた書類だけが手元に残る ハンジの隊はミケの隊と合同で訓練に出たらしい


今日中に渡せばいいって言われたから縫製室に戻り書類を引き出しに入れて私は自分の仕事を始めた








修理を依頼するときは 入り口に置いている麻袋に服を入れて中に名前 所属 依頼内容を書いた紙を入れて依頼箱にいれてもらっている
そうしないと調査兵団の制服は皆同じだから分からなくなってしまう

それを一袋づつ開けて修理をしていく


始めたばかりの頃は待ってましたと言わんばかりに依頼箱から溢れてたけど 今は一通り落ち着いていた





集中して仕事をしていると アッという間に時間は過ぎて 昼食というか…ほぼおやつの時間になり厨房でパンとスープをもらい食べた


仕事が一段落ついて今日中に渡すハンジの書類をバインダーに挟み訓練場へと向かう行き先は 午前中は乗馬の訓練で午後は立体起動だと事務所にある予定表に書いていたから巨大樹の森だ




20分ほど歩き巨大樹の森を見上げると 新しく編成され分隊の新人が先輩に指導を受けていた

訓練生の練習と調査兵での訓練はより実戦的になるし 巨人のパネルも飛び出す角度や速度が違う それを先輩がサポートしていても まだ一瞬の判断力の差がでてしまい 新人団員はパネルにぶつかったり 樹に叩きつけられたりと怪我が多い


訓練を見てたら新人がパネルにぶつかりトリガーが手から滑り落ち先輩に叱責を受けていた


目の前を次々と過ぎて行くのを眺めていると 大きな影がヒラリと降りてきた


190cm以上ある大柄な体とは思えないほどミケの身のこなしは軽い


「重力が無くなったみたいに飛んでた…ミケってすごいね」

「俺が飛ぶのは初めて見たのか?」

「初めてだよ 助けてもらった時は目が腫れててよく見えなかったから」

「そんな顔で誉められるのは気分がいいな」


珍しく鼻ではなく柔らかな笑顔だった

でもこんな笑い方をしても中身はミケだ また顔に泥がついてたり クッキーの食べかすがついてるぞ とか 女性として恥ずかしい醜態を指摘するんだ

パンのかすついてないよね…
気になり手で口元を拭った




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