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【進撃の巨人】月と青い鳥

第13章 意外と出来る子なんです



「モブリット君は意外と大胆な奴なんだね リヴァイに殺されるよ?」


「まったく…あんたは何言ってるんですか…」


私の隣で頭を抱えるモブリットがミケを見る


「ミケさんもからかわないで下さいよ」


「ここは娯楽が少ないからな…お前らが壁外調査中に親密だったって噂が流れてるぞ」


親密って…護衛と看病なんだから一緒に居ない方がダメじゃない…


「デートをしたんだろ?」

「私もその話は耳にしたよ 足を痛めて調査に行けなかったのにお洒落して荷馬車で出掛けたってね」

「デートはしたよ楽しかった でも途中からはリヴァイへのプレゼント探しだったけど…それはデートになるのかな?」

隣のモブリットに聞いた

「お洒落をした綺麗な女性を連れて歩く事をデートというなら…したね」


「綺麗だった?…ありがとう…エヘヘ…」


モブリットが優しく笑いながら私を見て言うから顔が熱くなり私も照れ笑いをする


「なになにいい雰囲気じゃないか!略奪!?不倫!?」

ハンジは鼻息荒く騒ぎだす

「ただの息抜きにモブリットが街のレストランに連れて行ってくれただけ 久しぶりのお出掛けだったからお洒落したの
リヴァイも知ってるから秘密のデートじゃないよ」


「じゃあ何でモブリットの体を見たのさ ミケのも見たんだよね?」


「それはね…」






「噂話の真実を聞くとなんとも下らない勘違いだなぁ…

リヴァイとモブリットやミケの修羅場とか見たかったよ…」


ハンジはため息を吐いてつまらなそうに頬杖をついた







朝食を食べ終わりそのまま私は花壇の手入れをしに中庭へ
皆は今日の訓練の指導や馬の世話をしに仕事へと解散した


イザベルが楽しみにしていたプチトマトの実は大きくなってきた キュウリも甘瓜も花が咲き所々小さな実をつけている

支柱や結んでいる紐が緩んでないかチェックしながら雑草を抜き水やりをする

野菜の隣に植えている花も綺麗に咲き始めていたから マリーゴールドと桔梗を少し摘んでから部屋に戻り小さな花束を作り団長室へと向かう



いつもなら着替えてから行くのだけど食堂でハンジ達と話してたからいつもより少し遅くなってしまった



扉をノックする

「カナコヤマウチです」

「入れ」


団長の返事が聞こえてから扉を開けた


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