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【進撃の巨人】月と青い鳥

第13章 意外と出来る子なんです



。。。。。。。。。。


カナコの小さな幸せがまた増えた





壁の上から帰ってきてからのカナコは変わった

縫製係の仕事を始めてから生き生きとしているし 兵団幹部や副隊長以外の団員と話をしている姿を見かける事が多くなった
それに早朝モブリットと立体起動の訓練をしたり 乗馬の訓練も始めていてカナコの毎日は充実していた

悲しみの底から這い上がったカナコはすっかり落ち着いて俺に

「団員ともっと一緒に過ごしていいよ」

と言い 寂しい思いをさせていないか心配だったが


「幸せ…」

と言ってカナコは笑ってくれた


「最近あんまり一緒に居てねぇから…寂しがってねぇのか心配だった」

「ふふっ 寂しいよ…でもリヴァイが団員と仲良くしているのを見てると嬉しいからちょっとだけ我慢する事にしたの いい奥さんでしょ?」


「我儘な奥さんも悪くねぇって」

「そんな事言って我儘言うと面倒くせぇってなるでしょ」

「なるかもな…でもカナコの我儘なら可愛いもんだよ」

ボタンを付け終わったカナコはシャツを畳みテーブルに置くと俺から本を取り上げた

「本を読むのはもう終わり…」

カナコは耳元で言うといつものリヴァイ吸いが始まる 俺がくすぐったがるのを知っていてわざと首筋に鼻息をあててくる

体を捻り避ける俺とクスクス笑いながら追いかけてくるカナコとの攻防は次第に甘くなる 手を伸ばし首に触れ首筋をなぞるだけでカナコの体は震え 目の周りの皮膚が赤く染まった

そんなカナコをランプの暖色の光が照らす ワンピースの裾から差し入れた手が全身くまなく触っていくとカナコの息が上がり体も火照りだした


「ベッドに連れて行って…」


「仰せのままに」


子供を抱えるようにカナコを抱き上げ寝室へと入った



















甘い匂いで目が覚めた…この匂いは久しぶりだ

今日はカナコが俺を後ろから抱きしめるようにして眠っていた 薄い寝間着から背中に伝わる体温と柔らかな感触とカナコの体の匂いが心地いい

カーテンの隙間から射し込む光が眩しくて寝返りをするとカナコが目を覚ました

ふわぁぁ…とアクビをしたカナコに「おはよう」と言うとカナコはふわりと笑い俺を抱きしめた


『幸せだなあ…』

昨日のカナコの言葉が俺の心にも浮かんだ







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