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【進撃の巨人】月と青い鳥

第11章 リヴァイの選択



リヴァイはこのまま調査兵団に残りエルヴィンをボスと認めてついていく事を決めていた


幼い頃から1人で必死に生きてきたリヴァイを私は守りたいと思ってきた

リヴァイは1人で生きるのを止めて私を傍に置く選択をした そして今はエルヴィンを選択して支えて守ると決めた


今までの仲間とは違う…
エルヴィンはリヴァイにとって私より特別な人になったのだ



リヴァイが私から離れてしまうかもしれない リヴァイに依存するのではなく 私は1人で生きて行く方法を考えないといけないのかもしれない

私は28歳になる…十分大人なんだ…




「ファーランとイザベルを死なせた

エルヴィンの鮮烈な光に魅せられた

でも… それでも俺は…この手を離したくない…」


私の震える手を強く強く握られた 握るリヴァイの手も震えている



握られた手に視線を移すとリヴァイの手の甲に水滴が1粒…1粒…落ちていく



「リヴァイ…」


手をゆっくりと解きリヴァイの頬に伝う涙を拭った

初めて見た泣き顔は不安で怯える幼い子供の様で私の胸を締め付ける





「お願い…私を傍に居させて リヴァイがエルヴィンを支えたいって守りたいって言うなら 私はそんなリヴァイを守りたい だから私から離れないで…」


リヴァイの左手を持ち上げてリヴァイに見えるように指輪にキスをした


「指輪をもらった時よりもっと深くリヴァイを愛しているの
一緒にいたいの…傍で守りたい…お願い私を離さないで…」


「あぁ…離さない…」


リヴァイも私の指輪にキスをした


それからベッドに入り私はリヴァイを抱きしめた


「私の前で我慢しなくていいよ…」


闇深い地下街で残酷な世界を腐るほど見てきたとはいえ 目の前で仲間を巨人に殺されて リヴァイの心が乱れない訳がない


リヴァイの涙で胸元が濡れていくのを感じる いつもならたくましく感じる背中は小さくて震えていた

私はリヴァイの頭を抱き 髪の毛に顔を埋めて つむじの匂いを嗅いだり キスをしたりして私より身長の低いリヴァイの体を全身で包む 彼の心に溜まった悲しみという感情を私の体で癒せたらと思い抱きしめた


震えがおさまった頃にリヴァイの呼吸が深くなり私の腕の中で深い眠りについた





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