第2章 そんな理由での逆トリだったとは……。
明らかに慌てている様子のカラ松をみて私は、「もしかして、カラ松くんって異世界の人?ファッションも違うし、なんだかこっちの人たちとオーラが違うよね。」それを言うと気を良くしたのか、「そうか?ここは異世界なのか〜ン〜俺は選ばれしギルトガイ〜!」とカラ松節炸裂でなんともまあすぐに異世界だってことを信じてくれてしまった。やっぱりカラ松だった。
「カラ松くん!お願いがあります!そんなギルトガイなカラ松くんにここにいて、家事とかを手伝って欲しいのです!カラ松くんが元の世界に戻る方法も探すし、戻れるように協力するから!」自分で言ってて訳がわからなかった。でもどうしてもカラ松を繋ぎ止めたかった私は、必死でカラ松に対して思いの丈を伝えた。
「え……!」明らかに動揺しているような顔でさっきのカラ松フェイスはどこへ行ってしまったやら。すぐにさっきのカラ松を取り戻して、「フ、フーン良いのか?俺がここにいても!君の赴くままにここにいようじゃないかカラ松ガール!」明らかに顔が真っ赤になった彼は、それでも嬉しそうに私に笑顔を向けてきた。
「今日からよろしくねカラ松くん。」「あぁ……今日からよろしくなみちる。」色々やっていたけどもう夜中の3時を過ぎようとしているところだった。カラ松くんにお客さん用の布団を敷いてあげて、私は隣のリビングで寝ることにした。