第7章 ここってもしかして!
彼女の体を抱きしめると、いろんな感情が渦まいているのだろう。彼女の綺麗なその瞳から涙が出ているのがわかった。俺のせいで彼女が泣いてしまった。俺が泣かせてしまった。しかし俺はもう絶対にあんな思いをしたくない。離れたくない。みちると離れるかと思うのがこんなにも怖いんだ。その想いも相まって俺はキツく彼女を抱きしめた。
「カラ松。い、痛い。」
「ああ、わかっている。でも離したくないんだ。」
俺の目からポロポロ涙が出てくるのがわかった。この子を失ってしまうことが俺にとっては今何よりも怖い。もう失いたくないんだ。お願いだから俺と一緒にいることを望んでくれ。