第7章 ここってもしかして!
目を開けるとまだ真っ白光の中で声がしていた。
「みちる俺は、必ず戻ってくる。またな。」
愛した人はすでに姿を消していた。そうして私のとても楽しかった一ヶ月は終わってしまった。
スッと光が消えたかと思うと周りは真っ暗闇になっていて、コンビニの灯りが夜を煌々と照らしていた。あれ??というかコンビニ?あれ?なんかみたことある。
「uocyu-mart ?ここって……。」
辺りを見回すと見たことのない景色がそこには広がっていた。しかも全部の色がはっきりしているそして、この景色、このコンビニは全て見たことがあるものだった。
「んっ……っと、痛っ!ここは?」
思わず声の方へ目を向けると先ほど別れたばかりの人がそこに蹲っていたのだ。
「カラ松!?……カラ松っ!!!」
私はその場がどこかも気にしないで、一目散に目の前にいる恋人の元へ走った。ちょっと距離が遠かったけど、私をゆっくりと抱き止めてくれた。
「ハニー!??どうしてここに?」
「わかんない。わかんないけど、起きたらここにいたの。さっきカラ松が消えた瞬間、カラ松が戻ってきてほしいって強く願ったの。そしたらここにいたんだ。」
「ハニーっ……!」
私は強く強く骨が軋むほど抱きしめられた。ちょっと痛かったけど、それよりもまだこの人の元にいられることが嬉しくて、私は強く抱きしめ返した。
愛しいみちるを強く強く抱きしめた。ここにきてしまったことは奇跡としか言いようがないんじゃないかって正直思う。これも俺とハニーの愛の力なんだと思うと嬉しい。
しかし、こっちにはハニーの家どころか住むところもない、俺の家は……だめだハニーが危険すぎる。
「ハニーその、これからどうするかだが……。」
「私カラ松の家に行きたい!!」
「え!それは危険だ!家には野獣のように飢えたDTが5人もいるんだぞ。ハニーがその中に入ったら……。いや、だめだ。危険すぎる。」
「そうなの?性格はわかっているつもりだから大丈夫だと思うんだけど。」
「だとしてもだ……っ!野郎が5人もいるんだぞ?俺が目を離した隙にってことがありそうだからな。」
「カラ松のお家いきたいのに、行くだけはだめ?もちろんカラ松以外のむつ子に会いたいとは思っているけどそれよりも、私このままだと家も無いし、住む場所もないし。」