第6章 想いが止まらない
「カラ松だめ!!お願いやめて!!」
必死に抵抗していると、口づけをしようとしてくる。私は必死でそれに抵抗した。それでも口づけは阻止することができた。たくさん叩いたりもしたけどそれでもカラ松を退けることはできなかった。私の鎖骨あたりに唇を這わしながら、ピチャピチャと音を立てるように私の体を舐めていた。
「カラ松お願い、やめてっ!私はもうあなたとこういうことはできないの!!」
「俺がしたいからするだけだ。」
目が虚なままカラ松は私の胸を必死に揉んできていた。
「お願い、カラ松!?やだっ!!」
涙ながらに必死で抵抗するとカラ松が私にはなしかけて来た。
「なあみちる、俺、今日ここに来て一ヶ月目なんだ。俺はみちると離れたくない。好きなんだ!ブラザーたちも大事だ。俺はどっちもなんて選べない。」
ポタポタと私の胸にたくさんの滴が落ちてくる、上を見上げるとカラ松がしゃくりをあげながら泣いていた。
「カラ松。大丈夫、大丈夫だよ。おそ松兄さんたちが待っている世界へ帰ろう?大丈夫だから。」
「うん……わかった。」
子供のような表情で甘えてきた彼を私は無意識のうちに強く抱きしめていた。私はカラ松をあやすように抱きしめていると、たくさんの眩しい光が瞬いて、彼の姿は光の中に吸い込まれようとしていた。頭の中で声がした。「一ヶ月経ちましたが付き合ってはいないようなので本体を返します。」
「カラ松体が透けてるっ!!」
「ハニー、嫌だ!俺は帰りたくない……っ!!」
「神様お願い、ここにカラ松を残して!!!カラ松っ!!!嫌だよ!!やっぱり嫌なの!!いかないで!!」
「ハニーっ!嫌だお前と離れたくな」
「神様お願い!私はまだカラ松と一緒にいたい!!」
私はヤダヤダと駄々っ子のようにカラ松の手を離さないで必死に繋ぎ止めていようとした。しかし、スッと彼の体は光に消え、目の前が真っ白になっていた。