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現代に降り立ったカラ松くん

第1章 こんなところに??


 「急にお邪魔してしまってすまないな……ン?」カラ松がそんなことを言いながら顔を上げたその先には、干しっぱなしにしてあった下着が干されていた。私はそれに気がつくと急いで回収して、夜勤明けの頭で必死に隠した。「ごめんね!夜勤明けで頭が回ってなくて!!こんなの見せちゃって!!」と言いながらカラ松の方を見るととても恥ずかしそうに下を向いている様子がみられていた。これは童貞には刺激が強かったか……!

「気を取り直して!カンパーイ!」カラ松も先ほどの事は特にもう気にしていない様子で、乾杯ししながら2人して買ってきたイカ刺しをつまみながら、カラ松についていろんな話を聞いていた。

 「それにしてもなんであんなところに倒れていたんですか?なんか酔っ払っていたみたいだし。」
 
 「あーそれなんだが、俺にも良くはわからないんだ……ブラザーと一緒に飲んでいて、その後の記憶が全くなくて、知らないうちにあそこで倒れていたんだ。」実際、カラ松の話を聞いているとみんなでちび太の多分おでん屋に行って、その後に1人で酔っ払った状態で川に入ってしまったらしく、そのまま溺れて起きたらこの場所にいたという感じらしい。そしてこの場所に来たってそんなこと本当にあるのだろうか。って思いながらカラ松の顔をみてしまう。思ったよりめちゃくちゃ整っている。というかこれで童貞とか考えられない。ああニートだからかな。とかそんなことを考えていると「あの奏上さんって」「みちるで良いですよ。」「みちるは、その働いているのか?」

 「働いていますよ!今は介護士で夜勤なんかもあってとっても大変なんですよ〜。カラ松さんはなんのお仕事をしているんですか?」自然な流れで一応聞いといた方がいいかなと思う質問をカラ松へ投げかけた。「フーン今は、バカンスの真っ最中なんだ。」私にとってはバレバレの嘘だけれども、カラ松は右足を上げながら華麗なポーズを決めていた。

 ちょっと気になっていたことだけど、だんだん仲良くなって行くごとに、カラ松の痛さが増してくるような気がする……。その日は夜勤明けでとっても眠いこともあって、カラ松と話しているうちに、その安心感から眠ってしまった。

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