第5章 目の前にあなたの顔
「カラ松ー早くー!」
「今、行く行っててくれ!」
朝からカラ松が出かけてもいいっていったので、私の提案で今日は遊園地に来ちゃったよ!ぐるぐる回るコーヒカップに乗って私が勢いよく回しちゃったせいで、カラ松は今にも吐きそうな顔をしながらそれでも私を見失わないようにして、こっちについてきている。すごいと思う。私だったら絶対休むのに、カラ松はそれをしない。でもさすがに気持ち悪そうな顔をしていたから、近くのベンチに連れて行ってあげた。
「カラ松大丈夫?これ飲んで?」
「ありがとう。ハニー。助かった。あれはすごかったなみちるがあんなに回すと思わなかった。」
「ごめんね。カラ松と遊園地にこれたことが楽しくて、それにしてもやっぱり普通の服だから全くバレないね。」
「あぁあれか?おそ松さんってやつのキャラなんだもんな。」
「いや、カラ松はここに存在しているからキャラとかではないんだけども、ちょっと雰囲気とか似てるから、ちょっとヒヤヒヤだったけど、案外普通のカップルとしてみられているみたいだね。」
「カップル?フーン、そうだな俺のパーフェクトファッションなら、俺の雰囲気とこのクールフェイスでバレてしまいそうだが、今の俺はみちるにコーディネートをしてもらったからな!プレイボーイじゃない服も着こなしてしまうオレ……。」
「カラ松すごい目立っているから!!」
「あぁ、すまない。クールなオーラを隠しきれないオレ。」
カラ松はとても元気になったようでいろんな決めポーズをしていた。確かに今日は私の見立てで、近くの服をカラ松様に見繕ってはいるんだけども、これがもうカッコ良すぎて今日のカラ松はずっと眩しい。白いTシャツに黒スキニーになんかどこからか見つけてきたのかつけているブレスレット。もうそれだけで格好いい。隣を歩く度にみてしまう鍛えているんであろう腕、引き締まっているお尻、Tシャツからチラリと覗く鎖骨どれをとっても本当にパーフェクトなのである。汗を拭う姿もセクシーで思わずドキッとしてしまう。