第5章 目の前にあなたの顔
「そう手紙ダス!どうすれば帰ってこれるかをカラ松に聞いてみるのが一番手取り早いダス!といっても本人も帰り方を知らないとどうなるかはわからないダスが〜ホエホエ〜。わしも、カラ松がそこから帰ってこれるように帰還装置を作って見るダス!」
「帰れないってまずくないっ!?と、と、とりあえず、みんなでカラ松に手紙を書こう!!」
「お、おう!」
「手紙……。カラ松兄さん。」
「カラ松兄さん、大丈夫かな。」
「本当、心配かけるよね!」
口々にみんな余裕を浮かべていたが、デカパンの帰れないかもしれないという話を聞いて、5人は内心とても焦っていた。
「とりあえず手紙だなっ。えーっと。」
『おそ松だけど、カラ松、お前今どこいんの?兄ちゃんさすがに心配してんだけど。デカパンから聞いたけど、お前何処の世界にいんの?この紙に書くとこっちに届くみたいだから書いて寄越してくんない?
チョロ松です。カラ松、お前今どこにいるの?もしかして帰ってこれないの?デカパンが帰れる装置を作ってくれるみたいだけど、とりあえず怪我だけは気をつけて!みんなで迎えに行くから。
一松。カラ松お前何処にいるの?みんな心配してるよ。帰ってきてよ。
十四松です!兄さん何処にいるっすか?また、カラ松兄さんと野球したいっすー!。帰ってこれなかったら僕がそっちに行くからね!早く帰ってきてほしいなあ。兄さんが凄く心配。
トド松だよ!カラ松兄さんがいないと誰に買い物頼めばいいか、わかんないじゃん!早く帰ってきてね。これでも心配してるからね!早く帰ってこい!バカ次男!というか帰ってこれないの?帰ってこれるように考えるからね!』
5人はとりあえず伝えたいことを手紙に書きなぐり、デカパンに渡した。
「ホエホエ〜じゃあ手紙を送るダスよ〜!送信ダス!」
大きな機械がゴウンゴウンと動き、手紙は一瞬にして粉々になった。
「これで届くと思うダス」
「ええ!手紙粉々になっちゃったけど大丈夫なの!?」
「大丈夫ダス。これはあっちで復元されて、名前が書いてある本人の元へ届くようになっているダス。」
「さすがデカパンだね〜」
「ダスが、あっちから手紙が来ないことには、どの世界にいるかもわかんないダス。手紙がくることを祈るダス。」