第6章 素直 後編【※錆兎】
「そんなに無防備にして、いいのか?」
錆兎が顔を背けたことによって、露わになった陽華の首筋に優しく口づけた。
舌を出し、尖らせた舌先を耳の下辺りから、ゆっくりと首元まで滑らせていくと、「っ…!」と、陽華が小さく息を吐き出し、身体を震わす。
その反応さえ、愛おしく感じながら、錆兎は舌先を鎖骨辺りまで滑らせ、そこに少し強めに吸い付いた。
「ちょっと、そんなところに…っ、」
チュクっと音を立てて、唇を離すと、白い肌に小さな赤い花が咲いていた。
「別に見えるところじゃないだろ?」
やっと自分の物になったと言う印を残し、錆兎は満足気に微笑むと、さらに下へと視線を送る。
陽華の腕によって、隠されるように覆われた二つの膨らみ。錆兎はゆっくりとその手首を掴んだ。
「だめっ…、」
小さく抵抗する陽華のその腕を優しく引き剥がすと、現れた二つの果実をじっくりと見つめた。
大きな膨らみの上に、ぷっくりといやらしく膨らんだ薄い桃色の輪。その中心でピンっと上向きに主張する小さめの実。
(……綺麗だ。)
その余りの美しさに、しばしの間、見惚れる。その視線に、陽華が恥ずかしげに錆兎を睨んだ。
「……ちょっと、そんなに見ないでよ。」
「……いや、これは見るだろ。」
錆兎は両側から、二つの果実をゆっくり掴んでみた。それだけの動作なのに、なんの抵抗もなく、ぷるぷると揺れる果実に、興奮を抑えきれない。
ゆっくりと寄せた谷間に、顔を埋めてみる。
(…気持ちいい。)
そして顔を起こすと、視界に入った果実の先端の、小さく可愛い実に顔を近づけた。
ずっと吸い付いて見たかった淡い桃色の小さな実。錆兎は迷うことなく、その実を口に含んだ。