第3章 先輩【※冨岡義勇】
「逃げるな。お前が俺を挑発したんだぞ?」
「あ、でも、あの…、」
「そんなに、慌てるな。少し触るだけだ。」
「……はい。」
義勇の腰に回った手が、ゆっくりと上へと滑り、陽華の胸へと伸びる。その部分に到達すると、義勇はゆっくりと手のひらに包む込むように、握りしめた。
「…あっ!」
陽華が小さく声を上げると同時に、義勇は息を飲み込んだ。
(や、柔らかい…、)
初めて感じる感触。少しのつもりが止まらずに、感触を確かめるように何度も揉みしだいた。
「いや…、先輩、そんなに揉まないでください。」
「済まない。…こんなに触り心地が良いものだと知らなかった。……なぁ、実際に見てみたいんだが、…駄目か?」
「だ、だめです!!」
陽華が慌てて答えると、義勇は切ない顔で、陽華を見詰めた。
「少しだけだ。……頼む。」
そんな顔で見られたら、断れるわけない。陽華は、義勇から顔を逸らすと、小さい声で言った。
「……少しだけですよ。」
その返事を聞いて、義勇の片手が陽華のシャツのボタンに掛かる、ゆっくりと外されて、両側に開かれると、可愛いピンク色の下着が姿を表した。
「…可愛いな。」
「……あ、ありがとうございます。」
なんで、お礼を言ったのかわからないけど、今日はお気に入りの下着を着けていて、本当に良かったと陽華は心の中でガッツポーズをした。