第14章 進物・番外編 義勇誕生日記念【※冨岡義勇】
カポーン……
(…おかしいです。)
ジロジロと見ないことと、変なことをしてこないことが条件だったはずなのに、なぜか湯船の中で、義勇に後ろから抱きしめられている。
「義勇さん…?……あの…これは?」
「別に変なことはしていない。後ろから抱きしめてる、それだけだ。これでも相当我慢している。」
陽華の身体を両足で挟み込むように囲い、腹の辺りに後ろから両腕を回して、首筋に顔を埋める義勇が平然と答える。
「そう…ですか。まぁ、それくらいなら……、」
いつも通りの、平然とした声色で言われると、大したことではない気がしてくるから不思議だ。
「だが、陽華。その我慢にもそろそろ限界が来た。」
「へ?」
突然、首筋に吸い付くような口づけを受け、陽華が驚いて悲鳴を上げる。
「きゃっ!いきなり、何をするんですかっ!お約束と違いますっ!」
「仕方がない。お前と初めて身体を重ねた日から数ヶ月、長いことお預けを食らっている。もう待てない。」
「でも…、こんなところで……、」
どうしていいかわからずに戸惑っていると、義勇の手が優しく陽華の腹を撫でた。
「きゃっ、擽ったいですっ!…義勇さん、待ってください。こんなところしたら、その…逆上せちゃいます!」
お湯の暖かさに加えて、もうすでに義勇に触れられたところが熱くて仕方がない。逃れようと身を捩る陽華の身体を、義勇は回した手でぎゅっと引き寄せた。
「最後までするわけじゃない。少し触るだけだ、落ち着け。」
「……は、はい。」
義勇は、大人しくなった陽華の背中にそっと口づけて優しく食むと、背中からまわした掌で、柔らかな二つの果実を包み込んだ。
「んっ、」
その突然の刺激に、陽華が小さく声を上げるが、義勇は構わずに二つの果実をフニフニと揉みしだいた。
(…やっぱり、柔らかい。)
二回目だが、やはりその柔らかさに感動してしまう。
義勇は暫くの間、その柔らかさを堪能すると、その刺激で反応し始めた敏感な先端の実を指の間に挟み込んで、刺激を加えながら揉みしだいていく。