第13章 進物 完結編【※冨岡義勇】
「え!?どうしてですか、だってまだ……、」
最後まで終わってないのに……、そう言おうとした陽華を制するように、義勇が言葉を続ける。
「お前の中は、どうみても俺のを受け入れる準備が整っていない。もう少し、慣らしてからじゃないと無理だ。」
先程、指を入れただけでも、苦痛に顔を歪ませていた。それが何倍にもなるモノとなると、どんな痛みを伴うかわからない。
「これ以上、お前に怖い思いをさせたくない。」
「ま、待ってください!大丈夫です、私耐えられます!」
陽華の手が、戸惑い気味に義勇の手に触れる。
「私だって、鬼殺隊員です。だから、痛いのは慣れっこです。それより私、早く義勇さんと一つになりたいです。」
「陽華、お前…、」
義勇の伸びてきた手が、陽華の身体を引き寄せ、抱き締める。
「あまり可愛いことを言うな。優しく出来なくなる。」
「義勇さんは、充分優しいです。少しくらい痛くされても平気です。」
そう言って、恥ずかしそうに微笑むと、義勇の胸がまた、ギュッと締め付けられる。愛しいと思う気持ちが溢れて、止められない。
「承知した、お前の意志を汲む。」
義勇は陽華を再度布団に押し倒し、自分は身体を起こすと、ズボンのベルトに手をかけた。
カチャカチャと、慣れた手付きでベルト外し、チャックを下げると、下着をずらし、膨張したソレを取り出す。
それを見ていた陽華に、衝撃が走る。
「え!?ちょっ…まっ…、それは、大き過ぎるかも…ですっ!」
その昔、一緒にお風呂に入ったことがある父親はもっと小さかった気がする。これはそれとは比べ物にならないほど、大きい。
「そうか?そんなに他の者と大差があるわけではないと思うが……、だがもし、気が変わったのであれば……、」
無理強いはしない。初めからそのつもりだったのだから。