第2章 情欲【※不死川実弥】
「ンなに、名前連呼すんなァ、出ちまうだろうがァ!!」
もう絶頂が近いのか、陽華な内部がひくひくと脈打ち始める。その締め付けられる感覚に、実弥は自分も果てそうになるのを必死で堪え、陽華を高みへと誘うよう、最奥を激しく突いていく。
「んっ…さね…み、んあっ!…だめっ…、も…イッちゃ…う…、」
陽華はそう言うと、顔を枕に埋めた。その姿を見ていた実弥は、反対側に持ってきた足を掴むと、また持ち上げ、元の位置へと身体を反転させ、陽華をこちらに向かせた。
体位を正常な位置に戻すと、包み込む様に覆いかぶさって、陽華を顔をじっくりと見つめた。
「久しぶりだからなァ、イくツラ、見てェ。こっち見ろ。」
「やだっ、恥かし…、んぁ!」
顔を背ける陽華の顔を掴み、視線をむりやり合わせると、激しく腰を打ち付けた。その激しさに、陽華は涙目で実弥を見つめてきた。
「んっ…んぅ…。ぁんっ、もう…イ…く…、」
「はぁ…お前…マジで可愛いなァ。俺も…もう出る。」
実弥の背中に回された陽華の手に力が籠もった。
「んっ…ぁ…、実弥…好きっ!」
「あぁ、俺もだァ!」
次の瞬間、実弥の腰がラストスパートを掛けるように激しく動いた。そしてさらに奥へと腰を突き上げた瞬間、陽華の身体が大きく仰け反った。
それと同時に、実弥も自分の欲望を解き放つ。
久しぶりに感じる、頭が真っ白になりそうな快感と達成感。実弥は無我夢中で腰を二度三度振ると、自身を引き抜いた。
実弥は呼吸を落ち着かせると、陽華を見た。その顔が怒っているように見えて、実弥は首を傾げた。
「何、怒ってンだァ?」
「久しぶりなのに、激しすぎる!」
「気持ちよさそうに、善がってたじゃねェか?」
「そんなことないもん!」
「んな態度すんなら、二回目も優しくしてやんねェぞ?」
実弥が陽華の足を持ち、自分の方に引き寄せた。
「ちょっと、やだっ!少し休ませてよ!」
「聞こえねェな。一度は俺をフッたんだ。今日は朝まで付き合って貰うかんなァ?」
「えぇ!?」
実弥は抗議の声を上げようとする陽華を、黙らせるように唇を塞いだ。