• テキストサイズ

【鬼滅の刃】屋烏之愛【新装版】

第8章 指南【※竃門炭治郎】





「俺もっ!陽華に、たくさん触れたい……、」

そう囁いた炭治郎の唇が、優しく頬に触れ、ゆっくりと陽華の首筋に近づく。

(宇髄さんは、女の子はこの状態になると、感じやすくなってるって言ってたけど……本当かな?……この前は、ここに口づけたら、擽ったいって笑ってたけど……、)

半信半疑ながらも、炭治郎は陽華の、浴衣のはだけた首筋に、小さく吸い付いた。

「んっ…、」

その瞬間、陽華が小さく声を上げて、震えた。

(え?今、全然違う反応した?)

そのまま炭治郎は、陽華の様子を確認しながら、舌先を尖らすと、静かに首筋に這わしていく。

「んっ…、ぁん…、」

陽華が身体をもぞもぞと動かしながら、小さく声を上げる。

(うぁ…、声が可愛過ぎるっ!やばいっ…落ち着け、俺っ!!)

陽華の唇から漏れる吐息、声全てが熱を孕んでる。発せられる匂いさえも、前回よりも濃厚で、甘美な物へと変化していた。

(まずい…。今度は、この匂いだけで、どうにかなりそうだ。)

次から次へと降りかかる難問に、炭治郎の心が折れかかる。そんな炭治郎の頭に、天元の言葉が過ぎった。

『お前は、その女に尽くすだけの奴隷だっ!』

(そうだ、俺は奴隷だっ!今は目の前の、陽華に尽くすことだけを考えろっ!)

炭治郎は思い直すと、陽華の首筋に優しく吸い付きながら、陽華の浴衣の帯に手をかけた。

結び目をほどき、帯を抜き取ると、前がふわっと開いて、陽華の白い肌がみえる。炭治郎は前襟に手をかけると、ゆっくり両側に開いていった。

肩まで開いて、手を離すと、後はシュルっと音を立てて、布地が肩を滑り落ちていく。

そこに現れた、陽華の艶めかしい曲線に、炭治郎が興奮したように、息を吐き出した。

「……綺麗だ。」

「そんなに見ないで…二回目だけど…恥ずかしい。それに…綺麗じゃないでしょ?……傷だらけだもん。」

そう言って、手で身体を隠す陽華を、炭治郎の腕が優しく包みこんだ。







/ 393ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp