第6章 素直 後編【※錆兎】
「最後、可愛い声出てた。……そんなに良かったか?」
錆兎がそう問いかけると、陽華はそんなことを聞くなとばかりに、少し怒った顔で、錆兎から顔を反らした。
しかし、陽華の本当の姿が見えた今では、そんな行動も可愛く見えてくる。それどころか、今まで散々冷たくされてきた反動か、もっと虐めたくなってくる。
錆兎はそっぽを向いてしまった陽華の耳元に口を近づけると、
「怒った顔も可愛いぞ。」
そう囁くと、耳の中にフッと息を吹き付けた。その瞬間、陽華が顔を真っ赤にして、耳を抑えた。
「本当に可愛いな、お前!」
そう言って、陽華を引き寄せ、ぎゅっと抱きしめると、その首に顔を埋めてため息をついた。
「……もっとお前の、可愛いところ見ていたいが、流石に俺のが限界だ。……もう、挿入てもいいか?」
その言葉に陽華が、小さく頷いたのを確認すると、錆兎は陽華の上に馬乗りなり、隊服のベルトに手をかけた。
カチャカチャと音を鳴らしながら、ベルト外し、ボタンとチャックを開けて、ズボンと下着をずらすと、膨張して肥大したソレを取り出した。
ソレが姿を表すと、その瞬間、陽華が驚いたように、口元に手を当てて、息を呑んだ。
「……どうした?別に初めて見たわけじゃないだろ……あっ、」
そう言えば、いつも後ろからだから、ちゃんと見たことないのか。
恥ずかしそうに視線を外す姿に、また錆兎の嗜虐心が刺激される。ソレを掴むと、陽華に見せつけるように近づけた。
「ほら、これがいつも、お前の中に入ってるんだぞ?」
「やだっ、近づけないでよっ!」