第8章 一番大切なもの
ガレオン船に戻ってきたハカセと
アイム「まぁ……ルカさんがお金持ちの方のお屋敷で?」
ハカセ「うん…」
『張り切ってた』
ジョー「大丈夫なのか?いろんな意味で」
ナビィ「怪シイ!チョー怪シイヨソノ話!」
ハカセ「僕もそう言ったんだけど…その娘と成金親父に一泡吹かせて、しっかり元も取るんだって鼻息荒くなっちゃって」
ナビィ「エェェ〜!」
マーベラス「あいつならがっつりふんだくってきそうだな」
ナビィ「確カニ…」
『ルカ…』
しばらくするとルカから連絡が
ルカ《どいつもこいつも最悪。娘は感じ悪いし、親父は金の亡者だし!》
マーベラス「お前に言われるんじゃよっぽどだな」
ナビィ「ソウダソウダ!」
ルカ《ったく、どうしたらあんな嫌な家族になんのよ》
ハカセ「春日井高蔵……」
ハカセはモニターに春日井高蔵の記事を映した
ハカセ「地球に落下した隕石から発芽した金のなる木を偶然見つけて、超大金持ちに…」
ナビィ「金ノナル木〜!?」
ハカセ「だけど…元々は父1人子1人のド貧乏だったんだって」
ルカ《ド貧乏……》
―――――
夕方になり、ルカが帰ってきた
何となく機嫌が悪そう
『大丈夫?ルカ』
ルカ「…大丈夫大丈夫!ごめんね」
『うん…』
その後も元気がなく、何かに苛ついているようだった
夜中、ダーツ版に似顔絵を貼り付けてそれ目掛けてダーツを打ち込んでいた
『………』
は何かを思いついてキッチンへ向かった
戻ってくるとジョーとの会話が聞こえた
ジョー「ザンギャックのおかげで儲って、興奮したか」
ルカ「どんなキャラよアタシ」
ジョー「いいじゃないか、前に言ってただろ。金にこだわるのは夢があるからだって」
ルカ「…言ったっけ」
ジョー「……で?何なんだ、お前の夢って」
ルカ「言ったでしょ?叶わなくなるから言わないって」
ジョーは立ち上がって歩き出した
『あ…』
ジョー「…!どうした……ってそれ…」
『…ホットミルク……ルカ、元気ないから。ジョーの声、聞こえて…もう一個作った……けど……飲む…?』
ジョー「…あぁ、貰う」
『よかった』
ジョーはの頭をなでるとコップを持って自室へ向かった