第49章 裏切りの果て
朝方
サリーの後を追って森の中へ
サリーは一度は踏み止まるも、バスコの元へ行こうとしていた
マーベラス「本当にいいのか」
サリー「ウキッ…!」
マーベラス「悪いな。後を付けさせてもらった」
バスコ「あらら〜、マベちゃんたちまで付いて来ちゃったんだ。ってことはその宝箱は…」
ルカ「偽物に決まってるでしょ」
サリー「ウキッ…!?」
サリーが宝箱を開ける
中身は空っぽ
ルカ「こんなことだろうとは思ったけど、あんた…やりすぎよ。アタシたちが手当てしてなかったら…そのサル…ホントに死んでたのよ!?」
バスコ「でもそのくらいしなきゃ、船には乗せないっしょ?」
マーベラス「サリー。そいつは本当にお前のことを仲間だと思ってくれてんのか」
バスコ「あれ?マベちゃん何考えてんの?まさかサリーを引き抜くつもり?」
ガイ「お前は黙ってろ。いくら作戦だとしても…仲間をわざと傷つけるなんて酷過ぎる!」
バスコ「関係ないねぇ!そんなこと!サリーは俺が苦労してここまで仕込んだんだ。傷つけようがどうしようが、俺の命令に従うことイコール、サリーの幸せなんだ」
サリー「ウキー…」
アイム「そんな幸せありません!掴もうとするなら…幸せはどこにでも生まれます!」
バスコ「サリー」
サリー「ウキッ…」
バスコ「どうでもいいからとっととこっち来な」
バスコはバナナを片手にサリーを呼ぶ
サリー「ウキーッ!ウキッ!」
宝箱を投げ捨てバスコの元へ
マーベラス「サリー!」
サリー「ウキー……」
サリーはマーベラスやジョーたちを見る
サリーは優しいアイムたちの手当てを思い出し、マーベラスに駆け寄った
バスコ「………」
マーベラス「最後の最後に大逆転ってとこだな…。人を裏切り続けてきたてめぇが悪いんだよ!」
バスコ「はっはっはっはっはっ!!マベちゃん、人を裏切り続けてきた俺が…サルを信じてるとでも思う?」
マーベラス「何…!?」
マーベラス「サリーよくやったよ。あいつら全員ガレオンから引き剥がした上に、1番面倒なマベちゃんを簡単に片付けられる」
バスコはスイッチを押した
サリーのペンダントが点滅する
サリー「ウキッ!?」
バスコ「何かを得るためには…何かを捨てなきゃ」
マーベラス「まさか……!」
ドォォォン!!