第63章 ❤︎ これなんてAV? 宮侑・治
「ね、治って初体験いつ?」
「高一の終わり」
「彼女は?」
「別れた」
「なんで?」
「聞いてない。自然消滅みたいな感じなんか?連絡とらんうちに新しい彼氏ができたらしいでって聞かされた」
「追いかけへんかったん?」
「それなりには好きやったけどそん時にはそんな感情もなかったしな」
「可哀想な治。ほな今だけ性処理に使ってくれてええよ?」
「そこまで酷い男になれへんから」
「さっきちょっと酷い男になってたで?」
「欲がで出てしもたかも」
「もう一回触らせて?」
「何を?」
「ここ…」
Tシャツをたくし上げて両腕を伸ばした先に触れた胸の突起。ピンと勃った先を人差し指の腹で撫でる。
「んん…っ、なぁ、その触り方やめて」
「さっきも気持ちよさそうにしてたから好きなんやと思ってたけどちゃうん?」
「…好き、やから嫌なん」
「ならええやん。お互い気持ちよくならんとフェアちゃうしな?」
突起を弄る度に中が連動吸えるるように波打つ。俺も負けじと合間で軽く下から突き上げる。
「ああっん」
いちかの身体が弓なりに仰け反った。短く息を吐きながら上下運動を繰り返しグチュグチュと水音が溢れる。
「お、さむ…」
頼りないその声がもっとって求めてきてるみたいで自分の欲を満たすために中心に向かって神経を集中させる。
「おー、やってんな。俺も仲間に入れてや」
すっかり忘れとったのにタイミングを見計らったかのように出てくるんの、ほんまに昔から気に入らん。