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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第63章 ❤︎ これなんてAV? 宮侑・治




≫侑side

その日は朝から夏日みたいに暑かった。今年初めてつける冷房はまだ埃っぽい匂いを運ぶ。棒アイスの封を開けて咥えると甘ったるいバニラとチョコの味が広がる。寝転がった姿勢でうっかり誤嚥してしまわないように注意しながら喉を鳴らす。

「それにしても暇やな」
「せやな」
「なぁ、なんで二人うちに来てんの」
「冷房つけてたら、おかんに電気の無駄!って言われれリモコン没収されてん」
「冷房は7月からしか認めてくれんからなうちは…。しかもまた電気代上がるらしいからめっちゃピリピリしてるわ」
「んで冷房入れても文句言われんいちかんとこ来たってわけ」
「ええけどそのアイスもうちのやで?勝手に食べてるやろ?」
「ええやん。なぁ、サム」
「おばちゃん、好きなんもん食べって言ってたしな。あ、ちなみにアイスパクってきたんはツムやから」
「ばらすなって。けどこのバニラの中にチョコ入ってんのいっちゃん好き」
「んーまぁ、それは分かるけど…」

三人仲良く寝そべりアイスを味わいながら涼しい風を受ける。蝉の鳴き声はまだ聞こえへんけど一足早い夏の訪れを感じる。何のイベントもない6月は気合を入れる必要もないし緩みっぱなしだった。

「それにしても暇やな。サム、なんかないん?」
「なんもする気起きへんわ。お前が言い出しっぺなんやからなんかおもろいことせぇよ」
「無理。今頭回ってへんし」
「ほな、目が覚めること言うてあげよか?」

“よっと…”と掛け声とともにむくりと起き上がり、俺らを見下ろす。薄い色のTシャツからブラの紐が透けて見えて、まな板やった幼少期から考えるとここまでよう成長したなと感慨深くなる。

「なぁ、そんな暇なんやったら私とセックスせぇへん?」

胸の膨らみを見たらどんな色の乳首してんのやろかとか自動的に妄想する癖が脳内に組み込まれてるけど、その思考すら止めたいちかの爆弾発言。
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